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水俣病公式認定から60年経った昨年、水俣病資料館がリニューアルされたので先日訪問しました。

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リニューアル前は小規模のパネル展示や年表など文章中心の説明でしたが、リニューアルで大型のスクリーンが設置され水俣病を紹介する映像シアターや、有機水銀を流したチッソ工場の排水門模型、 水俣の昔の風景や犠牲者の写真などが展示されています。

資料館は八代海に面した岬の高台にあって、眼下に「不知火海」が広がっています。。

2017_7_30B (水俣) (3)


水俣湾がある不知火海は昔から良質の漁場で「魚獲(いおわ)く海(獲っても獲っても魚がわいてくる海)」と呼ばれていたそうです。
だから沢山の人が魚を食べていたんですね。
そしてその魚が汚染された。
水俣病は環境汚染が食物連鎖によって公害病をもたらしたことから「公害の原点」とされています。

水俣病の原因がわかる前は伝染病じゃないかと患者や家族は差別されました。
そして原因がわかった後は、患者が公害を生んだチッソに賠償を求めると、「町を支えてきたチッソをつぶすのか」、と住民同士で対立したりしました。

この資料館ではそんな水俣病の歴史について深く知ることができます。

資料館の南側は「エコパーク水俣」という大きな公園が広がっています。
この公園は水俣湾の海底に4mの厚さに堆積した水銀を含んだヘドロを取り除き、そのヘドロを埋め立ててできた公園です。

公園内には慰霊碑や水俣病で犠牲になった全ての魂を悼んで水俣病患者や市民によって彫られた数多くの野仏が安置されています。

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水俣病を調査するために猫に水銀を入れた餌を食べさせ、病を発症した映像は衝撃です。
患者の映像も。

たぶん、「水俣病」については日ごろニュースにも出ないので熊本と新潟以外は忘れ去られた公害病なのかもしれません。
なので、ここを訪問して公害について知ってもらいたいと思います。
そしてもう問題のない水俣の美味しい魚を食べてもらいたいです。
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